侃侃諤諤(かんかんがくがく) 立川市の家庭ごみの戸別収集・有料化検討に関する説明会


家庭ごみの戸別収集・有料化検討に関する説明会は、すでに、幸学習館 (4月21日)、西砂学習館(4月27日)、砂川学習館(5月7日)、柴崎学習館(5月11日)の4か所でおこなわれ、今後、錦学習館 (5月16日【水】 午後7時〜8時30分)と女性総合センター(5月19日【土】 午後2時〜3時30分) でおこなわれる予定です。

幸学習館の説明会には参加できなかったのですが、西砂学習館、砂川学習館、柴崎学習館の説明会を傍聴しましたので、簡単にご報告します。


各説明会とも、会場は満員で、70名から80名の市民のみなさんの参加があり、1時間半という短い時間にもかかわらず、下記に示す通り、議論百出、百家争鳴、談論風発、侃侃諤諤と言うんでしょうか、たくさんの質問や意見が出されていました。

説明会では、立川市のホームページにも出ている『家庭ごみ戸別収集・有料化移行への考え方』(※1)が配られて、その資料に沿ってパワーポイントを使っての立川市側の説明が大体30分ぐらいあり、そののちに質疑応答がおこなわれています。

(残念ながら、清水市長や副市長は参加していません。)

大体、8割から8割5分ぐらいの人が、家庭ごみの有料化に反対か、家庭ごみの有料化より先に他のごみ減量策があるのではないか(家庭ごみの有料化は時期尚早ではないか)と考えているようです。これはあくまでも五十嵐が傍聴して感じた個人的意見ですが。

とにかく、5月16日(午後7時〜8時30分)には錦学習館 で、5月19日(午後2時〜3時30分)に女性総合センターで、家庭ごみの戸別収集・有料化検討に関する説明会がおこなわれる予定ですので、ご関心のある方はぜひ、ご参加ください。


下記の意見は五十嵐のメモからおこしたものですので、一字一句正確なものではありませんし、質問や意見をした方のニュアンスを含んでいます。また、この他にもいろいろな意見がありました。


説明会での質問や意見(西砂、砂川、柴崎学習館)


◆『中間報告』(=「燃やせるごみ5年で50%減量」中間評価報告書 ※2)を見たがデータの作り方が恣意的。家庭ごみの排出量では、立川市は多摩26市中10位で、有料化をやっている10市が、立川市より家庭ごみが多いことになっている。このデータでは、家庭ごみの有料化を即断すべきではない。ごみの減量ではもっと分別が必要で、事業系ごみの減量が先ではないか。家庭ごみの有料化ありきの進め方は納得いかない。少なくとも、もっと市民の意見を聞いてから、事業系ごみが先で、これを市民に説明してから家庭ごみの問題だろう。


◆全国でリサイクル率が高い地方自治体は、1位も2位も家庭ごみの収集については無料のところだ。こういうことを検討しているのか?


◆今まで、立川市のごみの分別に一生懸命協力してやってきた。広報にもうこれ以上のごみの減量は市民にはできない、だから家庭ごみの有料化みたいな書き方がされていたが、そういう市の姿勢に疑問を感じるし、協力してきた市民の立場からは許せない。立川市のごみの減量について、市は最初は頑張ってきたと思うが、だんだんその姿勢がゆるくなっている。家庭ごみを有料化しても(そういう姿勢だと)必ずしもごみが減るとは限らない。トレイに入っているものを買わないようにしたり、売る側に過剰包装をしないように求めたり、というような意識改革が先ではないか。とにかく、もっと市民に訴えていくことあるのでは? 今回の市のやり方にはがっくりきた。


◆燃やせるごみ5年間で50%減量することについて、家庭ごみの有料化以外にどんな方策があるのか?


◆家庭ごみの有料化の理由付けが漠然としている。なぜ有料化なのかという説明が不足している。


◆家庭ごみの有料化をしたらごみが減るという理論はあたらないのではないか? 過剰包装などを何とかしてほしい。家庭ごみの有料化で各家庭にどのくらいの費用負担になるのか?


◆事業系ごみの分別・リサイクルがきちんとできていないのではと思うし、単身アパート・マンションなどの指導ができていない。『西砂からの風』(=立川市がつくっているごみ減量情報紙 ※3 市の施設に置いてあるだけで、全戸には配布されていない)というごみ減量やリサイクルを訴えるニュースをつくっているのに、全戸に配られず、読んでいる人が少ない。まだまだごみを減らせる余地があるし、この間、市民の努力でせっかくごみを減らしてきているのに、もう減らないからと決めつけて、家庭ごみを有料化するなんて、市民に失礼じゃないですか?


◆『中間報告』を見ると、(市は)事業系ごみに問題ありと考えているはずだ、有料化していても、立川市よりも家庭ごみの排出量が多い市が他にもいっぱいある。家庭ごみ有料化を急いでやり過ぎだ。市民はそう簡単ではありませんよ。まだまだデータなどが甘い。キチンとした資料を出していただきたい。


立川市は努力してきたと思う。燃やせるごみ5年間で50%減量することについては大賛成だが、今回の資料は恣意的で、結論ありきに思われる。だいたい市議会は家庭ごみの有料化は決めたのか?有料化しないといけないという「脅し」ではなく、(有料化をしないでごみを減らす)いい関係をつくれませんか?
有料化をしないでごみを減らしてきた立川市のやり方を他市にも示していけるはず。


◆事業系ごみをどうするのかが先でしょう。家庭ごみの有料化を言うならば、少なくとも事業系ごみへの対策を同時に出すべきだ。考えがあるのか?それから、今までの質問者に対する答弁が答えになっていない。


◆資料がわかりづらい。有料化すると分別をしない人も出てきて、(ごみ減量と)逆行するのでは?


◆説明がなっていない。家庭ごみ有料化すると燃やせるごみを50%減らせるのか? その根拠は何ですか?


◆まだリサイクルが徹底していない面がある。家庭ごみ有料化の前にもっと啓蒙活動をしてほしい。もっと工夫をしてほしい。今、市民の生活はどこも大変。できれば有料化は避けたい。紙ももっとリサイクルできる。事業系ごみはどうなっているの?


財政問題が背景にあるのか? 清掃工場の移転場所はもう考えているのか?


◆ごみの分別・減量についてもっと教育の場(小中学校)で教えていただきたい。


◆今まで有料化しなかった理由は?なぜこれまで頑張ってこれたのか?


◆有料化でどの程度の収入になるのか?


◆今後ごみ減量に向けて何をしていくのか? 今回の説明会は6回で十分なのか? ごみの問題や家庭ごみの有料化について呼べば説明しに来ると言うが(出前講座のこと)、それだけでいいのか? ごみの発生抑制についてはどう考えるのか?


◆『中間報告』をみても、家庭ごみの有料化は納得できない。まだ早計では。もっとごみの減量策があるのではないか?


◆家庭ごみの有料化でホントにごみが減量するのか? 有料化=ごみの減量 というのは必ずしもそうじゃない。
多摩26市のうち、家庭ごみ(の排出量)はいい方(少ない方)だ。事業系ごみが(多いことが)問題ではないか? もっと本当にいい方法がないのか? 優先順位を考え直してほしい。議会からはどんな対応があるのか? 議会にはもう根回しはしているのか?


◆家庭ごみを有料化しても燃やせるごみを50%減量にはならないのではないか?有料化している他市でも5年で燃やせるごみを50%減量を実現しているところはない。事業系ごみへの対策、『西砂からの風』の全戸配布などの啓発活動の充実などはどうなっているのか? 市の姿勢は有料化ありきではないか? 他にもごみ減量の方法はあるはず。


◆集合住宅(マンションなど)の分別ができていない。これをキチンとやればごみが減る。こちらが先決ではないか?


◆ごみの分別・減量については子どもの時からきちっと教えるべきだ。もっと教育のカリキュラムの中で取り上げて、子どもたちに教えてほしい。意識改革は中長期的に考えるべき。



なお、説明会では、『「燃やせるごみ5年で50%減量」中間評価報告書 』は配られていません。立川市のホームページから見られるようになっています(下記にリンクを貼りました)。

『家庭ごみ戸別収集・有料化移行への考え方』と『「燃やせるごみ5年で50%減量」中間評価報告書 』は家庭ごみの有料化をしたい市側がつくっている資料ですので、少し批判的に見なければいけません。

上記のように、説明会に参加された方からも資料が恣意的ではないかと言う意見が結構出されています。

ごみ減量情報紙『西砂からの風』も立川市のホームページから見れます(下記にリンクを貼りました)。

【関連リンク】

●家庭ごみの戸別収集・有料化検討に関する説明会のお知らせ
http://www.city.tachikawa.lg.jp/cms-sypher/www/info/detail.jsp?id=8591


※1
●家庭ごみ戸別収集・有料化移行への考え方
http://www.city.tachikawa.lg.jp/cms-sypher/open_imgs/info/0000000230_0000027773.pdfhttp://www.city.tachikawa.lg.jp/cms-sypher/open_imgs/info/0000000230_0000027773.pdf


●「燃やせるごみ5年で50%減量」 中間評価
http://www.city.tachikawa.lg.jp/cms-sypher/www/info/detail.jsp?id=8208


※2
●「燃やせるごみ5年で50%減量」中間評価報告書 (PDF形式:1,103KB) 45ページあります。
http://www.city.tachikawa.lg.jp/cms-sypher/open_imgs/info/0000000247_0000026533.pdf


※3
●ごみ減量情報紙「西砂からの風」最新号ができました!
http://www.city.tachikawa.lg.jp/cms-sypher/www/info/detail.jsp?id=6613


●2012年2.3月号(表) (PDF形式:219KB)
http://www.city.tachikawa.lg.jp/cms-sypher/open_imgs/info/0000000137_0000027604.pdf


●2012年2.3月号(裏) (PDF形式:128KB)
http://www.city.tachikawa.lg.jp/cms-sypher/open_imgs/info/0000000137_0000027605.pdf


●ごみ減量情報紙「西砂からの風」バックナンバー
http://www.city.tachikawa.lg.jp/cms-sypher/www/info/detail.jsp?id=7495



家庭ごみの戸別収集・有料化検討に関する説明会に参加して 意見を言おう !!

錦学習館 5月16日(水) 午後7時〜8時30分

女性総合センター5月19日(土) 午後2時〜3時30分

至急!! 

清水市長に、安易な家庭ごみ有料化反対 !! 家庭ごみ有料化前にまだやることがある !! という声を


◆市長への手紙(広聴ハガキ) 市の施設などにあります

◆市民相談係  TEL 042-523-2111(内線215)

◆広聴ファクス  FAX 042-521-2653

◆Eメール kouhoukouchou@city.tachikawa.lg.jp

立川市のホームページの「市政へのご意見」コーナー
https://www.city.tachikawa.lg.jp/cms-sypher/www/opinion/input.jsp