被災避難者の受け入れに全力を!! 4月いっぱいまで競輪を中止し、競輪選手宿舎の開放を!!


改めて、東北・関東大震災に被災された皆さまに心からお見舞い申し上げるとともに、犠牲になられたご遺族の皆さまに深くお悔やみ申し上げます。


日を追うごとに甚大な被害が明らかになり、最愛の家族を失った人々の映像を見ると、胸が痛いとしか言えません。原子力発電所の大事故に対しても一進一退と、まだ「最悪のシナリオ」を避けられていない状況ではないかと思います。

立川市議会は、文教委員会の途中終了、一般質問の中止など、大震災に対応する形で異例づくめの議会となりましたが、22日で3月議会の最終日を迎え、各議案への採決と「東北地方太平洋沖地震で被災された方々への支援を呼びかける決議」をおこない、終了しました。

通常の一般会計補正予算のほかに、追加議案として、被災者支援などの震災対策ための1億円を盛り込んだ一般会計補正予算も出され全会一致で可決されました。

その審査の中で、立川市でも「競輪場集会室」を3月末まで被災避難者の受け入れに使えると東京都に伝えていることなどが答弁の中で明らかになったので、私は、少なくとも4月いっぱいまでたちかわ競輪場でおこなわれる競輪を中止して、競輪選手のための宿舎も開放して、被災避難者を受け入れるべきだと提案しました。

答弁の方は、競輪を所管する経済産業省が3月いっぱいの競輪開催を見送ったが、4月以降はまだ協議中であるので、もし、中止すようなことになれば、最大限の対処はするという内容でした。

競輪には、八百長などを防止するため、競輪場入りしてから帰宅のために競輪場を離れるまで、選手全員が隔離状態にされ、外部との接触や連絡をできないように競輪場に併設された選手宿舎が用意されています。もちろんシャワーなども完備していますし個室になっていますので、プライバシーも守られ、被災者の避難所として“うってつけの場所”であると思います。立川には130人ぐらい泊れるキャパシティーがあります。

たちかわ競輪場での本場開催は、4月13日から15日のデイリースポーツ杯(F2)と4月29日から5月1日のデイリースポーツ杯(F2)がありますが、両方とも普通開催と言われるグレード低いのレースであり、開催しても赤字であると思われます。

少なくとも、計画停電が継続されている東日本では4月いっぱい、競輪の開催を中止して、競輪選手の宿舎などの競輪施設に被災避難者を受け入れるべきです。

競輪ファンの貴兄のみなさんや競輪選手また競輪場で働く従事員のみなさんにはご迷惑をおかけしますが、大震災というおり、ご理解もいただけるのではと思います。


「競輪場集会室」は、住宅地の中にある競輪場が迷惑施設としての側面が大きいために、周辺の住民の皆さんのために開放されている集会室です。


【追記】
「それと、普通開催の損益分岐点につきましては、平成21年度ベースで約2億程度と、こう試算してございます。」
「普通開催の1日の売り上げ、今現状大変厳しい状況で、グレード、曜日によっても違うんですが、平均的に約1億二、三千万売れていると。損益分岐点からすると8,000万ぐらいの売り上げが足りないと。ただ、これが記念競輪等の売り上げでカバーしていくというような状況でございます。」

これは、2010年3月の総務委員会の所管事項質問で、私が競輪事業について聞いた時の競輪の事業課長の答弁です。

競輪の普通開催は1日につき約8000万円の赤字になります。それをグレードが高く売り上げが多い記念開催などの売り上げでカバーしているのが現状です。

つまり、6日間の普通開催を中止すると4億8000万円の赤字をなくせます。もちろん中止に伴う費用が若干掛かりますし、上記のようにご迷惑かける人もいますが…。