深刻な原発震災

阪神淡路大震災から16年経ち、ニュージーランドのクリストチャーチの大地震の記憶もさめやらないうちに、東北・関東大震災津波の恐ろしい映像が繰り返し流れる度に背筋が凍るような恐ろしさを感じます。

まず、被災者の皆様に心からのお見舞いを申し上げるとともに、亡くなられた方々やそのご遺族の皆様にお悔やみを申し上げます。

この大地震と大惨事の影響で「計画停電」が予想されることから、立川市議会では14日と15日におこなう予定であった一般質問を急きょ取りやめることになりました。

市議会で義援金を送るのではないかと思っていましたが、市議会代表者会議では東京都でそれぞれの市が足並みをそろえるまで対応を待つという話だったようです。

居ても経ってもいられなくなって、緊急救援医療活動で実績や定評のある NGO「AMDA」=アムダ (国連経済社会理事会 総合協議資格認定)がすでに被災地に医療団を派遣していると聞いて、わずかばかりですが寄付金を送りました(15日)。

それにしても、原発が心配していた通り、炉心溶融メルトダウン)という相当ヤバイ状況になってしまっているようです。まさに「原発震災」。

原発震災」とは、巨大地震が原因で原発が深刻な事故を起こし、地震災害と放射能災害が同時に起こるという大災害のことです。特に地盤が弱い浜岡原発東海大地震が襲ったら大変なことになると思っていましたが、それが福島原発で起こってしまいました。最悪の事態にならなければと祈るばかりです。

それにしても、被ばくに関する情報がきちんと伝えらていないのでは?と、東京電力や政府に憤りを感じます。また、テレビでは、原発推進・擁護派の学者などが多く出演し、未だに楽観的なことを言っているの見ると腹立たしいばかりです。

昨日は、私が学生の時に、講演会の講師としてお呼びしたことがある原子力資料情報室共同代表の伴 英幸さんが出ていて、冷静に危機的現状を解説なさっていましたが、今までに原発の危険性に警鐘を鳴らしてきた「本物の学者や研究者」の解説こそ聴きたいものです。

「デイリースポーツオンライン」(2011年3月15日)で、原発の危険性を告発し続けてきたノンフィクション作家広瀬隆さんが

「何よりも心配なのは、被ばくに関する情報だ。発表するのは1時間当たりの放射線量。それを1年間に浴びてもいいとされる線量などと比較して、すり替えている。呼吸による内部被ばくの可能性も高い。住民の被ばくを防ぐことが最優先課題だ。
 停電にしても、首都圏に集中する中央官庁や産業界が節電すれば、止めなくても大丈夫なはずだ。水道や病院、救急態勢に優先的に送電しなければならないのに一体、何をやっているのか。」

とコメントを寄せていますが、まさにそのとおりです。

夜中に、静岡でマグニチュード6強の地震が起きましたが、浜岡原発はだいじょうぶでしょうか?!。

原発廃止論者の私としては、「日本の原発は安全です」と言ってきた者たちに、強い怒りを感じます。

さて、原発震災に対応した対策は東京都や国任せで、立川市にはほとんどないと言っても過言ではありません。最悪の事態に備えて、子どもたちのために「安定ヨウ素剤」を用意すべきではないでしょうか。

今までに、一般質問などで訴えたことがありますが、市は未だにヨウ素剤を備蓄していません…。

チェルノブイリのような大惨事にならないように祈るばかりです。