2010年 政権交代から「変革」へ
官権政治の打破と大金持ちに増税を !!

 新年 あけましておめでとうございます。

 昨年は、戦後初めて本格的な政権交代が実現しました。

 私は、2007年の秋以降、《市民の力による政権交代》をめざして、主に首都圏の小選挙区などで、民主党の予定候補の方のポスター貼りや電話かけなどの支援をおこなってきました。応援した方々は、全員当選を果たしていますが、変革の新たな扉を開いたのは、市民のボランティアや一票一票の力、まさに市民の力でした。

 しかし、この政権交代は、その後の政権運営を見ても、スタート地点でしかなく、変革への道のりは非常に険しいと言えるでしょう。

先進国の中でとりわけ高い貧困率

年金、医療、介護への不安と不信。

円高とデフレで止まらない景気低迷。

高い失業率とワーキングプアの増大

と、生活不安の闇は若年層から高齢者層まで覆っています。

 政治とは、「税金をどこから集めて、何に使うのか」ということです。官僚の天下り天国と税金のムダづかいを正すのこと。また、この不況下でもわずか1%の人々は、資産も所得も増やし続けていますが、この圧倒的な所得格差にメスを入れ、富の偏差を正すことが政治の役割です。

 自民党政権下では、ここ20数年間にわたって大金持ち優遇、庶民いじめの税制が続けられてきました。所得税最高税率は、1986年の70%から段階的に40%にまで引き下げられ、相続税最高税率も、小泉政権時代の2003年に、70%から50%へと大幅に引き下げられました。法人税率も、1984年の43.3%から現在の30.0%へと段階的に引き下げられています。

 財源がなく増税が避けられないというのなら、新政権はこうした大金持ちや大企業への課税こそ強化すべきではないでしょうか。大金持ちや大資産家への優遇策を温存して庶民に増税するというのならば、何のための政権交代だったのかということになってしまいます。

 鳩山新政権が市民の立場で政治をおこなっていくか、その動向に監視の目を緩めずに、官権政治の打破と大金持ちに増税を!! 声を上げていきましょう。

 2010年は、立川市議選と参議院選挙がおこなわれる年でもあります。

 国政、立川市政も問題は山積みですが、希望を持って、市民の、市民による、市民のための政治をつくりましょう!! 今年も、そのために力を尽くしていきます。よろしくお願いします。

2010年1月1日 五十嵐けん