残念!! 「議運協議会」で3つの意見書案がお蔵入りに

立川市議会では、「申し合わせ」があって、各会派が提案する政府などに出す意見書案は、一度、議会運営委員会(議運)で全会派の意見の一致をみないと本会議に上程できず、日の目を見ません。議事録に残る正式な議運の場では話し合われず、その審議は、「議運協議会」という非公開の場でなされ、正式な記録にも残りません。いわゆる「密室」の中の論議になってしまっています。

本来は意見書案は、所定の議員の賛同があれば、意見の一致がなくても、それぞれが議員提出議案として上程し、公開されている議会の場で堂々と議論し、決を採ることになります。私は本来の姿に戻すべきと主張しているのですが、残念ながら、この主張はなかなか受け入れてもらえません。

16日にこの「議運協議会」がおこなわれました。

今回の12月議会では、「たちかわ自民党」から4つ、「公明党」から5つ、「民主・市民フォーラム」からゼロ、日本共産党立川市議会議員団」から7つ、私たち「社会民主党・みどり立川・市民の党」の会派で提出した「沖縄県民の意思を尊重し、普天間基地のグアムへの全面移転を求める意見書(案)」、「官房機密費の使途を明らかにすることを求める意見書(案)、「定住外国人への地方参政権の付与を求める意見書(案)」の3つです。

つまり、「政府などに○○してほしい」という要望をする意見書案は合計で19本出ていたのですが、「議運協議会」で修正などをして意見の一致をみたのは、2つだけでした。

私たちの会派が出した3つの意見書案の賛否は以下の通り、


(1)「沖縄県民の意思を尊重し、普天間基地のグアムへの全面移転を求める意見書(案)」
自民、公明、民主党の会派が反対で上程ならず。


(2)「官房機密費の使途を明らかにすることを求める意見書(案)」
自民、公明、民主党の会派が反対で上程ならず。ちなみに民主党は従来の主張やマニフェストでは機密費の公表をと言っており、矛盾した態度をとっています。極めて残念。


(3)「定住外国人への地方参政権の付与を求める意見書(案)」
これは自民党民主党会派の反対で上程できす。これも国政での民主党の態度と違います(民主党の会派の一部の人が強硬に反対しているとのこと)。


(3)は公明党さんは賛成、共産党さんも賛成ですので、立川市議会の「申し合わせ」に従うのではなく、本来のやり方ならば、16対13(議長を除く)で立川市議会では通ったはずです。

結局、私たちの会派が出した3つの意見書案は「ボツ」=お蔵入りになってしまいました。

いつものこのような結果になってしまうことが多いのですが、残念です。