図書館愛 一つの願いの花が咲きました もっと花を咲かせましょう!!

igaken502008-06-13

今日の立川市議会・文教委員会で「立川の図書館を考える会」の方々が提出した『図書館のあり方について、市民の声を踏まえて十分検討する事を求める陳情』が守重夏樹委員、伊藤大輔委員(市民フォーラム=民主系+生活者ネット)、上條彰一委員(共産党)、私、五十嵐けん(社会民主党・みどり立川・市民の党)の賛成多数で採択されました。

自民党は反対討論的な発言をしてから退席、公明党は審議不十分ということで継続をもとめて退席しました。しかし、「継続」か「採決」かを問う前に自公の委員3人が退席してしまったため、「継続」か「採決」かを問うことなしに、退席した人を除いた状態で4人の委員の「全会一致」?? で採択ということになりました。

図書館の見直し方針(民営化=図書館への指定管理者制度導入)の説明会に出席され、市民のためのあるべき図書館は何かを真摯に訴え続けておられた「立川の図書館を考える会」の皆さんの図書館を愛しているからこその意見には教えられることも多く、とても勇気づけられましたが、この陳情採択が6月19日の本会議でも認められれば、事前に市民の意見を聞かずに一方的に決められた図書館の見直し方針を大きく見直し、ひっくり返せる可能性が出てきます。一つの願いの花が咲きました。しかし、まだまだ図書館を市民の手にとり戻すには長い道のりがあります。

ミニ植物図鑑を持ち歩き植物を愛でる清水市長にも、目には見えませんが「文化の薫り高い図書館愛の花」をもっともっと咲かせて、気づいてもらいましょう!!

私自身も、拙速で無理な図書館の民営化(指定管理者制度の導入)については白紙撤回を求め、サービスを向上させ、コスト削減も可能な「直営の少数精鋭の専門職による図書館事業の改革」ができるように、微力ですが、全力を尽くしていきたいと思います。

写真は私が一番雰囲気の好きな錦図書館内

図書館のあり方について、市民の声を踏まえて十分検討する事を求める陳情

1、 陳情の要旨


図書館の管理運営方法について説明会やパブリックコメントに寄せられた市民の意見を踏まえ、さらに市民の声に耳を傾け、より良い図書館のあり方について時間をかけて、十分検討をしてください。とりわけ図書館協議会に図書館の管理運営方法について諮問し、十分な審議を尽くしてください。


2、 陳情の理由


 市は平成20年2月策定の「図書館の見直し方針」の中で、図書館への指定管理者制度導入を打ち出し、その理由としてコストダウンと、図書館サービス質の維持・向上を図るためとしています。しかし比較参考例としてあげた自治体は、導入後まだ日が浅くモニタリングが不十分で、結果を検証できる状況には至っていません。また導入を見送った自治体や、導入後、直営に戻した自治体についての検討が全くありません。市は説明会で訂正文を配布しましたが、これは十分な検討がなされていないことの表れといえます。このように検討が不十分なまま指定管理者制度の導入を結論付けている点はあまりに拙速です。そしてこの結論は、教育委員会図書館協議会、図書館ボランティア団体、市民等に説明や意見を聞く場を設けず、市が一方的に打ち出したもので、その策定方法と結論には疑問があります。
 そもそも公立図書館は、単に資料を貸し出すだけの施設ではなく社会教育機関です。読書の推進はもとより、自立を支援するための情報提供ともに行政施設への情報提供機能も有する、地域の文化・経済社会の発展を支える重要な場所です。グローバル化が進み情報が溢れる現在、その重要性は一層増大することが見込まれます。
 この図書館の運営には、専門性、安定性、継続性、公平性、プライバシー保護、他機関とのネットワーク等が欠かせません。これらを考えた時、図書館の管理運営形態にはどのようなものがふさわしいのか、時間をかけて慎重に検討する必要があると考えます。
 図書館の管理運営方法について市民の声を踏まえて更に十分検討する事を願い、陳情します。