さて、今日は委託契約の話をしたいと思います。談合や受注調整と言われる不正は、公共工事だけではありません。設計、測量、清掃、警備、設備などの保守と立川市の委託業務は年間40〜50億円にもなりますが、長年同じ委託業務を同じ業者が取り続けていたり、落札率が100%のものやそれに限りなく近い高値落札が多く、談合の疑いがあります(限りなく「談合」に近いグレー)。

入札談合汚職事件で有罪となった元立川市契約課長は裁判の中で、市内委託業者の社長から「談合に参加しない業者」(=指名から排除すべき業者)のリストを渡され、「談合をしない業者」をいれないように要請を受けたことを暴露しています。

特に、立川市はまだ委託契約のほとんどが「談合の温床」と言われる指名競争入札と特命随意契約。しかし、私の提案が徐々に取り入れられて、今年の8月から設計や測量等の委託業務で「条件付き一般競争入札」が試行されることになり、一歩前進。また、指名業者数を増やしたり、案件によっては、市内業者(本店が市内にある)だけでなく、準市内業者(営業所や支店が市内にある)や市外業者を指名に加えて、競争性を高めています。

平均落札率も、

2001年度  97.24%  1006件(節約分 約1億5609万円)
2002年度  97.20%  740件(節約分 約1億3046万円)
2003年度  96.59%  723件(節約分 約1億6741万円)
2004年度  93.28%  726件(節約分 約2億8593万円)

2005年(4月1日〜8月31日)  88.56%  557件
(節約分 約4億7950万円)

と低下し、税金を節約。※節約分=入札差金(税込予定価格−税込契約金額)

工事同様に、なぜ、もっと早くから入札改革ができなかったのかと悔やまれますが、さらに、改革を進め、談合ができないような制度が必要です。