選挙続きだったために大変ご無沙汰しております。久しぶりの書き込みです。

私は以前から談合をなくす入札改革を提案してきましたが、談合を防ぎ、競争性を高めるために、立川市でもやっと予定価格130万円以上のすべての工事おいて(8月告示分から)、「条件付き一般競争入札」が導入されることとなりました。つまり、「談合の温床」と言われるお役所の指名制が事実上原則廃止となり、一定の条件をクリアすれば、どの業者も自由に参加できる仕組みになったわけです。

立川市公共工事の平均落札率は、99年度の97.4%から04年度の84.8%へと推移し、12.6%低下しています。さらに、今年度の4月から8月までの平均落札率は81.8%となっており、今年度の5ヶ月間だけで約4億円の節約になっています。

しかし、談合はいつ復活するかわかりません。また、まだまだ高値落札も一部で見られますので、落札結果などを監視し、入札改革を止めないために全力を尽くしていこうと思っています。

以下は立川市の8月と9月分の条件付き一般競争入札の結果の一覧です。

①入札年月日 
②工事名 
③落札率
④予定価格(消費税込み)
⑤落札価格(=消費税込み契約金額) 
⑥入札参加業者数 
⑦入札差金=節約分(税込み予定価格−税込み落札価格)


①05.8.24 
②区画街路64・66号線整備工事
③85.9%
④2530万5000円
⑤2173万5000円
⑥11社(うち失格2社)
⑦357万円


①05.8.24
立川市道南304号線整備工事(電線共同溝整備)
③71.8%
④4095万円
⑤2940万円
⑥13社(うち失格1社)
⑦1155万円


①05.8.24
立川市下水終末処理場 焼却炉1号炉改良工事
③96.2%(談合の疑いあり)
④2億5651万5000円
⑤2億4675万円
⑥4社
⑦975万5000円


①05.8.31
立川市公共下水道西砂川雨水第1幹線築造第9期工事
③66.7%
④4億3575万円
⑤2億9053万5000円
⑥18社(うち失格1社 辞退1社)
⑦1億4521万5000円


①05.9.7
立川市立第十小学校防球フェンス増置工事
③87.1%
④235万2000円
⑤204万7500円
⑥4社(うち失格1社)
⑦30万4500円


①05.9.21
②耐震性貯水槽設置工事
③87.4%
④1417万5000円
⑤1239万円
⑥7社(うち失格1社)
⑦178万5000円


①05.9.21
②砂川町1丁目地内内径300粍配水管新設工事
③66.9%
④3108万円
⑤2079万円
⑥14社
⑦1029万円


①05.9.28
②柴崎浄水所配水ポンプ等補修工事
③93.0%
④812万7000円
⑤756万円
⑥6社
⑦56万7000円

予定価格とは、市が公共工事を発注する際の上限金額で、この価格を1円でも上回ってしまうと業者は契約できなくなる。立川市の場合その予定価格の「3分の2から100分の80」(約66.6%〜80%)を最低制限価格(下限金額)としており、この価格を下回った入札は失格になり、業者は落札できない。最低制限価格から予定価格の間で競争し、その中で一番安い値をつけた業者が工事を落札することになる。

落札率とは、市の予定価格に対する業者の落札価格の割合(例えば、予定価格1億円の工事を落札率80%で落札すれば8000万円で、2000万円の節約になる)。談合や不正の有無を見分けるバロメーターになり、この率が100%に近いほど談合の可能性は大きく、落札率が90%を超えるものは談合の疑いがあると指摘されている。