昨夜(12日)『87%−私の5年生存率』(明日を生きる!乳がんと闘う物語)というテレビドラマを見ました。内容は、夏川結衣さん扮する、がん保険のセールスをしながら小学生の子どもを育ているシングルマザーが乳がん検診で初期乳がんと診断されてどう生きていくのかというもので、本木雅弘さん扮する、新妻を乳がんで亡くした経験を持つ誠実な医師との交流を軸に物語が展開するようです。

第1話では、マンモグラフィー(胸部レントゲン撮影)などの乳がん検診の様子が詳しく描かれていたり、子どものサッカーのクラブの合宿費も払えないというような場面もあったりと、平均収入が一般家庭の約4割しかなく、8割のシングルマザーが「生活苦」に陥っているという「母子家庭の現状」もリアルに描かれており、現実味がある展開にとても好感が持てました。

この間、市議会で乳がん検診の充実を訴えてきていたので関心を持ってドラマを見たのですが、立川市ではそれだけだと見落としが懸念される「視触診」のみの乳がん検診を廃止して、より精度の高いマンモグラフィーと視触診を併用した検診を、40歳以上の方に2年に1回の方向性で受けられる枠をできるだけふやしていく方針に転換をしています。しかし、現状は240の枠(無料)しかなく、40 歳、 45 歳、 50 歳、 55 歳などの5の倍数の年齢の方に限られており、希望者が多い場合は抽選になるという不十分なもので、受け入れ医療機関の体制や予算の問題もあり、来年度以降どうなるかはまだ不確定ですので、引き続き希望する多くの方々がマンモグラフィーと視触診を併用した検診を受けられるように議会で取り上げて行きたいと思っています。ぜひ、乳がん検診へのご意見をください。

立川市では担当の職員の方々の熱意と努力で、乳がんの自己検診教室(年10回程度実施)やホームページでの特別ページを設けるなど、その面においては他市にないような取り組みをしています。立川市のホームページの「活用しよう、暮らしと生活情報」の中の「健康・予防」のコーナーに「乳がん自己検診教室『トライしま専科!ブレストケア』」(http://www.city.tachikawa.tokyo.jp/jp/citylife/kenko/breastcare.html)というページがありますので関心のある方はぜひご覧ください。自己検診の方法、自己検診教室の開催日程、立川市内の医療機関案内やおススメ図書などが丁寧に紹介されています。

ちなみに、健康推進課で開催している乳がん自己検診教室「トライしま専科(せんか)ブレストケア」の内容は保健師や看護師が、乳がんについての話や自己検診法の実習をおこなうもので、対象となる方は18歳以上の女性市民です。教室の定員は各回30人(先着順)で無料。申込みは健康推進課(電話527−3272)です。開催場所は健康会館(高松町3−22−9)が中心ですが、次回開催の2月2日(水)は砂川公民館で14時から15時までおこなわれる予定のようです。