行政も議会も急いで幕引き これってグル !? 
これでいいのか  立川市議会 
不正入札への関与、不正人事 
自らの疑惑を解明できないなら
市長は辞めるべきです !


9 月 28 日の市議会の「入札事件原因究明と再発防止調査特別委員会」(以下特別委員会と記す)が開かれ、市側から『総括報告書(競売入札妨害・贈収賄事件)』と市議会議員や市の有力者の口利きの実態を元総務部長が書いたという疑惑の『畠山ノート』がほとんどが黒塗り状態のまま提出され、質疑が行われました。

 具体的な解明を避けた「総括報告書」 

市が出した総括報告書には、青木市長の不正入札の関与について「メモの存在が確認できず、また、指示が行われていたかどうかについて、両者の発言は対立しており、その事実は資料不足のこともあり、解明できなかった」としているのをはじめ、市議会議員の口利き・働きかけの実態に関しては「相当数あり、日常化していたと認めざるを得ない」としたものの具体的な解明を避けているという本質的な解明を欠いた内容。不正といわれるような人事についても「一部、不適切な人事が存在したのではないかとの疑念を否定しきれない」と曖昧な表現をし、一部委託業者の不正指名への関与についても「口利き、働きかけ等の行為が従来から行われていたことを十分伺い知ることができる」としただけ。また、水道工事以外での談合疑惑についてもその有無についてハッキリとした明言を避けています。

助役自身も総括報告書における疑惑などの解明が不十分なことについて、私の質問に対して「しょうがない。当事者に口を割らせることもできないので、わからないものはわからない。やむを得ない」と答弁しているように総括報告書自体が「総括」と言うには不十分な内容となっています。

また、元契約課長が公判で「市議会議員から口利きや働きかけなどを受けた」と証言していますが、名指しされた市議会議員(自民党公明党、市民フォーラム、共産党)が特別委員会に提出した「意見書」とその証言は食い違い、どちらが正しいのかわからないままです。そのことに関する具体的な解明もありませんでした。ちなみにこの件で元契約課長を名誉毀損などで訴えている議員は未だにいません。

そもそも、この総括報告書にはまだ開示されていない裁判記録とその資料や事件の供述調書の調査も反映されておらず、なぜ不十分なまま総括を急ぐのかという疑問が残ります。

ノートも黒塗り、疑惑も黒塗り、公務員の正義も黒塗り 助役の心の中は・・・塗り ???

「畠山ノート」が黒塗りのままで当日に配布されましたが、その「個人情報保護」による黒塗りは市議会議員、有力者と言われる個人名、業者すべてに及んでおり、公人である市議会議員の名前まで伏せられているのはまさに行政側の「個人情報保護」をたてにとった隠蔽体質を示しており、事件や疑惑解明への消極性の現れであり、幕引きを急ぐ姿勢に他ならないと考えざるを得ません。

入札談合・汚職事件について、公務員の不正を告発する義務と個人情報保護の守秘義務とではどちらが優先されるのかと言えば、今回の事件に限っては不正を糾し告発する義務のほうが重たいのではないでしょうか。

助役をはじめ市の中枢にいる幹部数名は黒塗りの中身を知っています。行政には捜査権がなく悩ましいと言い、資料不足で解明できなかったと言う一方で、黒塗りで資料を出してきて、中身についてもただ議員などの名前や工事名などが羅列してあるだけで事件性については問えないというような答え方をしているのは「矛盾」というしかありません。

不可解な特別委員会の突然の終結 
これでいいのか 立川市議会そして共産党

9 月 28 日の特別委員会で市側から『総括報告書(競売入札妨害・贈収賄事件)』が提出され、質疑がおこなれたことから、「一応の目途がついた」「時間の浪費になりかねない」「もう十分に審議尽くした」などの理由で、突然、特定審査事件の審査打ち切りがはかられ、私以外の委員の賛成(自民党民政会、自民党改革クラブ公明党共産党、市民フォーラム)で、特別委員会が事実上終了することが決められてしまいました。

そもそも私が求めてきた 100 条委員会設置の提案について、公明党共産党の特別委員は裁判記録や供述調書などを見てからではないと時期尚早で判断できないなどと退けてきました。まだ開示されていない裁判記録とその資料や事件の供述調書を見ないうちから特別委員会を終了することのメリットや理由は何なんでしょうか。早く特別委員会の審査を打ち切りにしたい理由があるのでしょうか。

また市の総括報告書に「裁判で出された証拠品や裁判記録の閲覧には時間を要するが、必要な検証作業を今後も可能な限り行い、その結果を明らかにするなどして、事件を風化させない努力を立川市は続けていく」とあり、特別委員会には裁判記録や供述調書の綿密な調査分析をするとともに、市が行う「検証作業」をチェックする役割も残されていると考えるのが当たり前なのではないでしょうか。私には特別委員会を早く終了させたい意思がいろいろなところで渦巻いていたという実感がありますが(そのことについては別に記すことにします)、市民の皆さんはどのように思いますか。突然の特別委員会の打ち切りに納得しますか。

小手先の給与カット 自らの疑惑を晴らせないのなら 
市長は辞職すべき


10 月 1 日の 9 月市議会最終日に青木市長は入札談合・汚職事件の責任と公用車の私的使用の責任をとるとして自身の給与を任期まで 25% カットすると表明。条例の改正案を出され、市民クラブと社会民主党と私、市民の党が反対しましたが、自民党民政会、自民党改革クラブ公明党共産党、市民フォーラム(民主党系)、生活者ネットの賛成多数で可決しました。

しかし、青木市長の不正入札の関与や不正人事の疑惑は晴れないままであり、自らの疑惑を積極的に解明しようという姿勢もほとんどなく、たかが約 1380 万円の給与カットでこの入札談合・汚職事件の責任は到底とれるものでありません。このような中途半端で小手先だけの責任のとり方は事件やさらに広がる疑惑にフタをして、幕引きをはかるものに他なりません。自らの疑惑を誰もが納得できるような解明をおこない、ある程度の証拠をもって晴らすことをしない限りは、私は青木久氏に市長でいる資格はなく、市長の職を辞すべきだと思います。

市民からも「未だに十分に真相解明がなされていない」「市長の関与を明確にすべき」「議会も疑惑解明に力を入れて欲しい。そうしないと事件に対する不信感は消えない」「長い間談合が放置されてきたことの責任、原因は市長にある。その点について全く触れられないまま、幕引きとは納得いかない。さらなる追及を望む」などの意見が寄せられ、また、「立川市入札事件再発防止調査委員会報告書」では職員のヒアリング・アンケート実態調査をおこなった弁護士の専門委員のチームが「被告人とされた元嘱託職員、元総務部長、元契約課長のほか、公判廷で名指しされた当該入札・発注関係職員、更にはそれと関わりがある市議会議員がいるとすればその議員など、 関係者すべてを、市又は市議会において改めて調査し、その行政責任の所在を明らかにすべきもの 」と述べています。

市民の声とこの提言に応えるためにも、そして数々の疑惑を解明するためにも、事件や疑惑解明の幕引きにつながるような特別委員会の打ち切りではなく、今、市議会に求められているのは、早急に、入札談合・汚職事件を糾す百条委員会を設置し、元総務部長や元契約課長などの関係者を喚問した上での真相・事実の解明です。

行政と議会が一緒になって急ぐこのような幕引きを許さない声を、共にあげましょう !!

私、五十嵐けんも「澱んだ 立川市政の中心で真実の追及を叫び」疑惑解明のたたかいに全力をつくす所存です。力を貸してください。

GET UP  STAND UP  FOR  YOUR  RIGHT !!
DON‘ T  GIVE  UP  THE FIGHT !!

( 権利のために立ち上がれ、たたかいをあきらめるな !! )

なお、市の「総括報告書」は市のホームページにて見ることができます。

今回の幕引き劇についてご意見ください !!