1、子どもと保護者の納得いく教育になっていますか? 教育改革と教育委員会改革について
(1) 教育委員会の情報公開、情報共有について
教育委員会のホームページの設置と会議録などのホームページでの掲載などについて)
(2) 児童生徒による授業評価について
(3) 先生、保護者による校長、教育委員会への評価について

2、生活保護世帯増加に伴うケースワーカーの増員について
(1) 被保護世帯の増加と将来予測について
(2) ケースワーカーの配置基準について
(3) 2004年度以降の対応について

3、ハンディキャップを持つ子どもへの読書支援について
(1) 障がい児への図書貸し出しサービス(宅配・郵送)の現状について
(2) 長期入院の子どもへの図書貸し出しサービス(宅配・郵送)は可能か


3月24日、上記の内容で一般質問。結果的には、2の生活保護世帯増加に伴うケースワーカーの増員については現状では困難。3の長期入院の子どもへの宅配や郵送による図書貸し出しサービスについては前向きな答弁がありましたので、問題をクリアーすれば実現しそうです。

問題なのは1の教育委員会改革について。教育委員会は戦前の国家主義的教育の反省から教育の中立を掲げた教育基本法の理念に基づいて設けられた独立行政委員会ですが、この地方教育委員会制度は、委員選出が公選制から任命制へと変わり、国の意向を教育現場に伝える(押しつける?!)「上意下達」システムになっているという批判も多く出ています。また、現行制度においては、

教育委員会には予算編成権や条例提案権もなく、独自施策が打ち出せない
②市町村教委には教職員の人事権がない(小中学校の教職員は都道府県の採用)
③教育委員が半ば名誉職化し、事務局案を承認するだけの追認機関になっている

という問題点があり、その形骸化が指摘されています。

立川市では保護者から教育委員を公募するという新しい試みがあり、公募の教育委員が1名誕生するという一歩前進がありましたが、まだまだ教育情報がキチンと公開されず、教育委員会事務局が本質的な議論を排し、議論の引き金になる情報を隠す傾向があるのではないかという問題意識をもって、まずは教育委員会の情報公開について質問しました。以下、教育長・教育次長とのやりとりの要旨の一部です。

教育委員会の開催日などのお知らせが広報や市のホームページにも掲載されたためしがないが、教育委員会は市民に傍聴しに来てほしくないのか?今後開催日などの情報をキチンと知らせていくのか? 


◇ 教育長 (傍聴に来てほしくないのか?には答えず)今後、早期に努力する。


教育委員会独自のホームページの設置は?


◇ 情報公開の手段のひとつと考えている。来年度中(2004年度)に検討する。


教育委員会会議録や教育資料のホームページでの掲載は?


◇ 将来的に考えていきたい。


◆ 教育委員の議案提案は教育長以外にあったのか?


◇ 一切ない。


◆ 教育委員が教職員や保護者や子どもとの時間をかけたコミュニケーション(情報交換)はあったか?


◇ 時間かけた情報交換はほとんどない。子どもとのコミュニケーションはしていない。


◆ 教育だより『たっち』の発行を増やせないか(現行年2回を年4回に)


◇ 反省点を踏まえた上で近い将来には充実させていきたい。


◆ 市民から教育長や教育委員への手紙・電子メール(直通)の開設は?


◇ 問題点を精査した上で検討する。


◆ 先生、保護者による教育委員会の評価については?


◇(先生、保護者に)まず情報提供をしていきたい。検討はしていく。

答弁からも垣間見られるとおり、不十分な情報公開や情報の共有化、教育委員と子ども・保護者・教員(現場)との接点がほとんどない状況であり、立川市教育委員会は形骸化の傾向にあると言っても過言ではありません。

まずは情報を徹底的に公開。先生、保護者などによる教育委員会への評価のシステムをつくることが教育委員会の活性化につながると思います。「将来的」では、なかなか教育委員会会議録もホームページで公開されないと思いますので、先立って私のホームページに掲載していきたいと思いますのでご関心がある方はご覧ください。