3月2日、1日に通告した緊急質問が議会運営委員会で了承され、いざ質問へ。緊急質問のトップバッターとして質問開始。市長の答弁の簡潔な要約は以下のとおりです。


五十嵐:A議員(元市議故人)が水道工事、B議員(現職)が土木建築工事を仕切って談合がおこなわれているという実態について今まで気づいたことがなかったのか?


青木市長:その点はよく分からなかった。


五十嵐:不正指名を指示する「畠山メモ」は市長の指示なのか?


青木市長:1回としても畠山にメモを渡すとか、指示した覚えはない。(全面否定)


五十嵐:業者から抗議を受けて、大野木被告が助役と相談した上で、指名業者を増やしてやり直した件で、後に青木市長が別の業者から抗議の電話を受け、その入札をやり直したことについて大野木被告をとがめたと裁判で証言があったが事実か?


青木市長:業者から電話を受け、一度指名を公表したものをやり変えるということは難しい問題なので、市長室へ業者からあんまり電話があると迷惑だから、担当課長として指名はしっかりやるようにと注意はした。


五十嵐:大野木被告が畠山被告と一緒に、市の委託業者の社長と市長室の隣の第2助役室で会い、談合に応じない業者のリストを渡され、それらの業者を入れないようにと請託を受けたと証言されている問題や数名の市議が委託業務について請託をしているとも証言されているが、こういったことを本当に知らなかったのか


青木市長:第2助役室で云々という話は知らなかった。


五十嵐:岡部被告に工事の詳細な時期や設計価格などを漏らしていたとされる3人の市の職員の問題について、岡部被告も裁判でその事実を認めたが、どのような対策をとるのか?


青木市長:3人の市の職員から情報が漏れているという裁判の結果での様子を見たが、これは非常に遺憾であると思っている。


五十嵐:土木建築工事でも日常的に不正や談合がおこなわれていると大野木被告は証言している。立件された11件のほかに談合がないと言えるのか?


青木市長:他にも談合があったかということですが、この辺については確証を持っていない。


五十嵐:市長は畠山被告にメモを渡したことも指示したこともなければ、大野木被告や大野木被告の弁護人を名誉毀損で訴えたらどうか?


青木市長:成り行きを見守っていく以外にない。畠山君の裁判もこれから始まるので、その成り行きを見守っていく。

他にもたくさん聞きましたが、あとで議事録全文を掲載します。とにかく、市長は畠山被告には不正指名の指示は出していないと全面否定。助役は大野木被告の証言は端々に思い違いや誤解もあると思うが、まず、2業者からの抗議があった件では、大野木被告に相談されたのではなく、あくまでも自分が呼び出したことであり、適正に対処したと答弁。「誰からの指示でやったのかと大野木被告が助役に聞かれて、市長からと答え、助役はそれを聞いても平然としていた」と証言されている件については、その事実はない。もしそのようなことがあれば即刻辞職すると答えました。助役の答弁はその点についてはハッキリとしていましたが、それと比べると市長の答弁はハッキリしていないなぁという印象でした。

しかし、裁判での大野木被告の証言、大野木被告の弁護人の陳述と今回の青木市長、豊田助役の答弁との食い違いが明らかになりました。どちらが正しいのでしょうか???「畠山メモ」は市長とは全く関係ないところでつくられていたのでしょうか?? そのメモと市議会議員との関係は?? 畠山被告の裁判が待たれますが、このなぞ、シャーロック・ホームズとか、エルキュール・ポワロとか、明智小五郎がいないと解けないのかもしれません?