2月16日、午前10時より市議会の「入札事件原因究明と再発防止調査特別委員会」。昼休みの1時間をはさんで午後6時ぐらいまで。正確に計ったわけではありませんが、委員は私を含め11人いる中で(委員長は質問しませんので、実質10人)、半分近くは私が質問しているようです。終わってみると、気づかぬうちに大分消耗しています。ちなみに、全く質問しなかった委員は2人。1、2回しか質問しない委員もいます。まさに、「市議会フシギ発見」。まあ、市議会にはあまり質問しないで議事進行に協力するという悪しき慣行も残っているんです…。

今回は準備不足と体調不良で(花粉症の季節のはじまりでこの1週間なぜか調子が悪くて困っています。寒さは緩んできましたが憂鬱な季節がやってきました)、率直に言って、私としての質問のできはすこぶる良くなく、申し訳ないと思っているのですが、大きく分けて、

【市側の報告や説明に対しての質問】

① 市の調査委員会はキチンと機能しているのか
② 前契約課長の弁護人が証人申請した3人の市の職員への対応
③ 市役所に談合不正に協力する体制が半ば公然とまかり通っていたのか
④ なぜ、まじめと言われる前契約課長が犯行に及んだのか
⑤ 談合によって、被った損害(税金)についての市長の意識は

【独自の質問】

⑥ 市が文書による「脱談合宣言」をすることと「入札心得」の改正について
⑦ 地域要件の緩和について
⑧ 談合情報マニュアルの不備について
⑨ 来年度2004年4月1日からすぐできる入札制度の改革について

というようなことを質問しました。

市の調査委員会は、私は公開される以前は会議録を全部読み、公開後はすべて傍聴していますが、入札制度改革などの内容に関する議論は深まっていないのが現状です。侃々諤々になっていなのですが、この原因は、談合事件の追及の経験があり、入札制度改革などの深い知識を持っている方が委員の中にいないからだと思います。私の見る限り、委員の中で入札制度に関して一番の知識を持っているのは委員長である豊田助役に他なりません。助役は、委員の中に、市民オンブズマンの弁護士や大学教授や公正取引委員会のOBなどの専門家を入れていない理由のひとつに、既にそういう専門家の意見は著書や報告書(日弁連や市民オンブズマンが出している)などでわかっているからとしています。その著書や報告書を例にとって、私は入札談合・汚職事件前から入札制度の改革を訴えて提案してきましたが、それをことごとくできないと突っぱねてきたのは助役でした。なぜそういう方を委員に入れないのか、皆さんはわかりますか?監査法人の調査もチグハグであまり期待できないと私は思っています。やはり、委員会全体に、談合という犯罪によって不当に高い買い物をさせられたという“怒り”や不正・談合を絶対に許さずに、今回の事件を徹底的に究明しようという“情熱”が足りないように思えてしまいます。

今後、市の調査委員会が最終報告を出し、市がそれを参考に制度化する前に市民や専門家を交えての公聴会やさらに専門家や市民の参加による市の調査委員会の最終報告を検証、検討する委員会の設置などを提案しましたが、明確な答えはありませんでした。

前契約課長の大野木被告の弁護人が市の職員3人の証人を申請した問題について(ホームページフロントページを参照)市は、ほとんど対応していないことが判明。私の質問に対して、対応をとれない理由として、捜査中のものはすべて司直に任せている、裁判中なので(裁判を妨害できないので)裁判が終わるまでつつしみたい、人権の問題もあるのでという3つをあげて、この3人にはコンタクトもとっていないとのことです。できないという法的根拠はありませんので、対応の仕方には慎重を期さなければということは言うまでもありませんが、コンタクトを取って確認するくらいはできるのです。でもそれをしない何か訳でもあるのでしょうか?

裁判で大野木被告の弁護人が指摘したように「市役所に談合不正に協力する体制が半ば公然とまかり通っていた」のかと、特別委員会に出席していた部課長すべてに質問したところ、全員が「知らない。そう思わない」とのことでした。市長が今でもまじめだった、信じられないと思っている大野木被告の自分の罪を軽減するための単なる言い逃れなのでしょうか??大野木被告の弁護人がうそをついているのか、市の部課長たちがうそをついているのか、大野木被告が弁護人をとおして言っていることは正しいけれど、本当に部課長たちが知らないことなのか……。

実は以前の委員会でも前総務部長の畠山被告が逮捕される前に、総務部長が関わっているといううわさがあったようですが、畠山被告逮捕後に、そのうわさを聞いたことがあるのかと同じように質問をしたところ、これについても部課長たちは「全く知らなかった」と答えていました。なぜ、そうなるのでしょうか。市役所の外にうわさとして聞こえてくることが市役所の中には全く聞こえてこない「システム」が開発されているのでしょうか???

あ〜、また、とりとめもなく書きすぎてしまいました。ある人から日記が長すぎるとよく怒られているんですが、文才のなさを感じています。とりあえず、詳しいことは議事録もできますのでご注目を。

とにかく、今、はやっている哀川翔さん主演の映画の『ゼブラーマン』の決めゼリフの「白黒つけるぜ!!」じゃありませんが、白黒つけなければならないことは立川市にはたくさんあるといえるでしょう。これを英語で表現すると「make it clear」。クリアーにしなければ…。白黒つけた後に必要なものの肝(かなめ)は入札制度改革です。「誰もが参加でき、誰が参加しているかわからない制度」への改革。そのためには「数少ない市内業者だけに参加が限られている地域要件を緩和すること」と「発注者である市側の恣意性を排した【条件つき一般競争入札・ダイレクト型】への全面移行」をしなければなりません。立川のゼブラーマンが必要ですネ……。