朝の宣伝、ニュース配布、立川駅北口東側1階にて。今日は冷え切った風が吹いていて寒すぎます。

さて、話は変わりますが、子どものせつない物語にどうも弱いところがあって、例えばチャップリン『キッド』とか、ボクシングの元チャンピオンと、その息子との心のふれあいを描いた名作『チャンプ』とか、突然母親が出て行ってしまい仕事一途の父親と息子のぎこちない生活が始まる『クレーマークレーマー』とか、少し新しいところで言えば(と言っても公開は1989年ですけど)、主人公の少年と年老いた映画技師の心温まる交流を描いたニューシネマパラダイスなどの映画や、少年漫画で言えば、主人公の元気少年が5歳のときに、ボクサーの父が後に世界チャンピオンとなる若手のボクサーと戦って死んでしまい、そのボクサーを倒すためにボクサーになろうとがんばるボクシング漫画の『がんばれ元気』とか、とにかくそういうのに弱いんです。

で、何の話かというと、今僕と彼女と彼女の生きる道というドラマに結構はまってしまっています。スマップの草なぎ君が扮する主人公は家庭も子どもも顧みないエリート銀行員。いきなり妻に出て行かれ、離婚。小学生の娘とのぎこちない生活が始まり、はじめは冷たくあたっていましたが、小雪さん扮する娘の家庭教師に助けられて、いつしか子どもに愛情を取り戻し、父親として目覚め、人間としても成長していくというストーリー。

どことなく『クレーマークレーマー』を下書きしているようなところもあるんですが、その1コマで、娘が学校でいじめられ、靴を隠されてしまいます。主人公は学校の先生に会いに行って、いじめを解決してほしいと迫りますが、今度は手さげカバンがなくなってしまい、いじめはいっこうに解決しません。また学校に行くと、上ばかり見ているヒラメ先生的な担任は、犯人探しではなく、クラスの子どもたちには、人のものを隠してはいけないと言い聞かせましたというシーンがありました。この話どこかで聞いたような…。それは入札談合・汚職事件で、豊田助役がよく言っていることとある意味似ているのでした。

助役は市としては犯人探しをするのではなく(それは司直に任せて)、再発防止のための策を考えたいんだということをしきりに強調します。しかし、司直が談合をすべて暴いてくれるとは限りません。現に逮捕された業者に協力し談合に参加していたと言われている業者は逮捕されもせず、事件後の入札にも参加しているのですから。だから、市として限界はあるとしても、ある意味で、最大限「犯人探し」をやらなければいけないと私は思います。そういう努力をせずにそれを放棄してしまえば、本当の再発防止策なんて生まれないと思いませんか。入札談合は闇の中で巧妙におこなわれるものです。

今日のドラマの放送ではそのヒラメ先生的だった担任が靴やカバンを隠した子どもをつきとめて、直接そういうことをしてはいけないと言い聞かせましたというような1コマがあり、登校拒否をしていた娘が学校に行くことになりました。草なぎ君扮する主人公が父親として原点に戻っていくのと同じように、ヒラメ先生も教育の原点にもどっていくような演出がされているなと思いつつ、ドラマを見終えましたが、立川市の談合・汚職問題はどうなるでしょうか。やはりGET BACK しなきゃだめでしょ。もし、この日記を読んでいらっしゃる職員の方がいましたら、そのことを深く考えていただきたいと思います。