22日は、市議会2期生の忘年会。1998年の市議選で初当選した2期生は11人いますが、党派を超えて、年に1度か2度集まって議会の反省や今後などについて話をするのが恒例となっています。今回は9人が参加。

話題は、総務委員会で継続審議中の浜岡原発の停止を求める請願について(岩盤の弱い土地に立地している浜岡原発東海大地震が起きた時にチェルノブイリ級の大惨事=『原発震災』になると権威ある地震学者たちが警鐘を鳴らしている)、採択すべきだという話が、原発は危険で、核のゴミを出し続け、コスト高で未来もないのでやめたほうがよい→じゃ代替エネルギーはどうするの→環境負荷が少なく、効率的で、割安な天然ガスを使ったコンバインドサイクル発電に切り替えるべき(ちなみに五十嵐の意見)などと意見が弾む。その他、自衛隊イラク派遣反対の意見書は自公によって不採択にされたけど本音はどうなの?とか、野良ネコ問題などの身近な話と多岐にわたりました。

最大に盛り上がったと言うか論戦になったのは、市議会議員の定数を2つ減らすか、定数を減らさず市議の報酬を1割カットするかの問題でした。私は後者の意見(持論は2割カット)で論戦に参戦。議員は今32人いますので単純に報酬の1割カットのほうが3.2人分の報酬をカットできます。たとえば、それで議員活動に支障が出るかと言えばそうでもありません。一ヶ月57万円の1割カットですから51万3000円になりますが、多摩地区の類似市の多摩市は51万2000円、西東京市は49万5000円、東村山市は48万6000円ですから、他市の状況から見ても十分可能です。議員も市に行政改革を迫っているのだから自ら切り詰めるのは当然です。

また「役立たずの議員は減らして当たり前」という世間の声がよくありますが、それは私も全く同感。議員になってみて、議会をたびたび欠席する議員はいるわ、議会中に議場を出たり入ったりするわ、ほとんど質問しないわ、居眠りしているわ、という「議員」を目の当たりにして特にそう思いました。しかし、そういう人も何期も当選していますから、定数を減らせば「役立たずの議員」を減らせると言うのは幻想に過ぎません。

役立たずの議員を減らすと言うのはあくまでも市民の皆さんの選挙の時の選択と日々の監視にかかっていると思います(私のこともよく監視してください!!)。

議員定数を減らせば行革につながると言うのもほとんど当てになりません。逆に議会をチェックする機能の低下を招いて、税金のムダ使いを放置しかねない状況が生まれてしまえば、市民にとっては大きな損失につながります。さらに市民の選択の幅を狭めることになり、様々な民意(市民のニーズ)の反映という観点からも、議会制民主主義の後退につながってしまうでしょう。

さて、この論戦は結局決着つかずの延長戦。皆さんはいかがお考えでしょうか(報酬も議員定数も両方減らせばと言う人もいるかもしれませんね。ご意見ください)。市議会2期生の会はこんな感じです。たわいのない話もしますが…。なかなか議場で議員同士が議論をたたかわせる機会は少ないので、けっこう貴重な時間なんです。