今日は、午後から「新庁舎建設市民100人委員会」を傍聴に市民会館へ。この100人委員会は今回で8回目。5回目から  

  ①市民利用分科会
  ②行政・議会分科会
  ③使いやすさ・ユニバーサルデザイン分科会
  ④環境(環境共生・環境への配慮)分科会
  ⑤新庁舎立地環境分科会
  ⑥建設・運営方式分科会
  ⑦現庁舎敷地利用分科会

という7つの分科会に分かれて討議し、今日はそれぞれの分科会の経過を報告しあう報告会。私は、第1回、2回、3回目を傍聴してきましたが、選挙の支援活動などがあり、久しぶりの傍聴。分科会の経過報告書が配られ、それぞれの分科会からの報告を聞き、参加している市民の皆さんの熱意を感じ、また、経過報告書の質も非常に高いものである思いました。きっと今の市議会の体制ではこのようなレベルの高い報告書は作れないでしょう…。

詳しく説明しませんが、私の新庁舎建設への意見は、あくまでも「市財政を圧迫する“豪華”新庁舎はいりません!」ということ。

新庁舎は質素で機能的であればいいと思っています(規模を縮小し、?あたりの建設単価を静岡県掛川市市役所並みの32.6万円ぐらいに抑え、埼玉県草加市が市立病院を建てた時に30億円安くなった“新たな契約方式”の導入などすれば、少なくとも60億円ぐらいで建設可能)。財政に余裕があればまだしも、1000億円弱の借金を抱えて市財政はまだまだ火の車。新市役所建設進む一方で、現第一庁舎と同じ1958年に建てられた第一小学校は建替えの目途さえたっていません(法定耐用年数は47年で2005年まで)。福祉・教育予算も削られているという現実もあります。豪華なものを建ててしまえば、それだけランニングコスト(維持管理費)もかさみます。ですから、私の1番の関心はいかにコストを抑えて効果的な建設をするかにあり、?の建設・運営方式分科会にあります。その分科会の報告書の中身は概ね賛同できるものですが、各論では賛成でいないところも…。でも良くまとめられた報告だと思いました。

実は昨日、12日の総務委員会でも、新庁舎建設について、前述の草加市が全国ではじめておこなった「価格・技術提案審査型入札・契約方式」を提案。簡単に言うと、一般競争入札方式にプレゼンテーションとネゴシエーション(価格交渉・協議)の要素を取り入れたもので、市側の委員と第三者の専門委員(有識者・学者)などの審査会を設置し、公開による審査会をおこない、その中で業者の技術提案などを受け、価格を決め、業者を選定、さらに落札業者と民間工事並みの価格交渉をおこなうのですが、それがすべて市民に公開された場でおこなわれたのです。

今、立川市は水道工事の入札談合・汚職事件で揺れていますが、さらに談合がはびこっているのではという疑惑があります(実はもうどこのゼネコンが新庁舎を落札すると言う“黒いウワサ”まであり、議会でもある議員から質問があったり、新聞にも報道されています)。そういった談合を許さない入札・契約制度として、草加市の例は画期的で役に立ちます。私の提案に対して、一応研究はするとしながらも、助役は値段を安くするよりも今の建設費85億円の中でよりよいものをつくりたいと答弁。私は“よいものをより安く”つくることが一番と言い返しておきました。私からするとまだ必要である福祉予算を次から次へとカットしているくせに、「助役もっとコスト意識をもってくださいよ」と言いたくもなります。新庁舎建設について、ご意見・ご批判などありましたらお寄せください。