27日は12月3日からはじまる12月議会の一般質問の通告の締切日でした。

①談合・不正を追放する入札制度の改革について
②だいじょうぶですか?立川市乳がん検診

という2つの質問を通告しました。①は、水道工事をめぐる入札妨害・談合・汚職事件に関連して追及するため、②は、ある市民の方の要望を受けて、調査をしてみたところ、問題ありと判断、質問するこにしました。

立川市では春と秋の年2回、30歳以上の女性を対象に子宮がん・乳がん検診を無料でおこなっているのですが、皆さんはご存知だったでしょうか。しかし、近年、乳がん検診の視触診(書いて字のごとく、しこりの有無を見たり触ったりして診察すること)は、それだけではその効果は疑われており、厚生労働省が2000年度にまとめたがん検診の有効性評価では、視触診だけの検診は「死亡率を減らす効果がない」とされています。

市の担当に聞いてみると、2002年度に乳がん検診を受けた方は4984人、そのうちの4744人は視触診のみでした。立川市では2000年度から視触診とマンモグラフィー(乳房X線撮影)の併用を取り入れてはいますが、その枠はたった240名分だけで不十分です。併用の診断を受けられるのは、40歳・45歳・50歳・55歳…などの5の倍数の年齢の方に限られており、希望者が多い場合は抽選になります。応募枠240名に対して、2001年度は522名、2002年度は485名、2002年度は581名の応募が有り、毎年希望者の半数以上の方が抽選に漏れているとのこと。5年に一回のチャンスしかなく、しかも抽選では、不公平極まりないものといっても過言ではありません(例えば41歳の時にこの制度をはじめて知った人は4年待たされ、抽選でハズレてしまえば今度は50歳の時まで待たなくてはなりません)。

また、立川市の場合、4744人は視触診のみですが、本当に効果があるのか。さらに、市が委託し、指定している医療機関にキチンとした専門医はいるのか。診療単価は適正か。自己検診の普及は万全か。乳がん検診の周知は徹底されているか。とにかく、希望者のニーズに応え、効果があるマンモグラフィーの検診を全般的にできないのか。などなど、様々な疑問や問題点があります。

30人に1人が乳がんになると言われており、日本人女性が今、最もかかりやすいがんは乳がん乳がんで亡くなる女性も急増し、2001年では9654人が亡くなっています。その半数が30代から50代の女性だそうです。乳がんは早期に発見し、治療さえおこなえば、生存率は高く、乳房を全摘出せずに温存できる確率も高いと言われています。立川市でも乳がん検診の見直し・改善が早急に必要です。ご意見・ご要望がある方はぜひお寄せください。よろしくお願いします。

そんなことで、ここ3日間は、いきなり乳がん検診について猛勉強中。立川市での乳がん検診に疑問をお持ちの方もどんどん意見をお寄せください。この問題については朝日新聞が鋭い視点で『見落とされた乳がん』という特集記事を書いています。ご関心のある方はアサヒ・コムの健康のページの乳がん特集バックナンバーとして掲載されています。ご覧ください。(http://www.asahi.com/health/cancer/index.html) 

なお、私、五十嵐けんの一般質問は12月5日(金)の午後以降になる予定です。(早ければ1時ごろから遅ければ4時ごろから、議会事務局にお問い合わせを)お時間がある方はぜひ傍聴にお越しください。