25日は臨時市議会が開かれ、立川市の水道工事をめぐる談合・汚職事件について市議会でも事件の原因究明と再発防止の調査特別委員会が設置されることとなりました。残念ながら、私が要望していた100条委員会ではなく、強制力をもたない110条による委員会ですが、1人会派や無所属の矢島議員、大沢議員、坂下議員、須崎議員のご厚意により、11人で構成される特別委員会のメンバーになることができました。事件の究明と入札制度改革実現のためにガツンとガンバリたいと思います。
(この選出の仕方が実に不公平なんです。7人の公明党から3人、6人の共産党から2人、5人の自民党民政会と自民党改革クラブから2人ずつ、4人の市民フォーラムから1人、それなのに、5人いる1人会派・無所属からは1人だけ、これが「民主的な」選出方法と思われますか?)。

入札妨害・談合・贈収賄事件を整理すると、10月9日に契約課長・市の嘱託職員・業者が偽計入札妨害で逮捕。10月30日の再逮捕で贈収賄事件に発展し、11月19日には新たな入札妨害・贈収賄容疑も加わり再々逮捕。業者が談合できるように業者に指示された通りに業者を指名した契約課長、業者から見返りとしてカネを受け取り、契約課長にそのこと依頼していた市職員OB(元上司)で嘱託職員、カネを出し、談合しやすいように指名選定を依頼し、談合して、不正に工事を受注した業者4名が逮捕され、5件の水道工事において入札妨害・談合をしていたとされいます。

臨時市議会では、管理・監督責任として、青木市長が給与2割カットを6ヶ月間、豊田助役が給与1割カットを4ヶ月間という減給の臨時特例の条例案が出されましたが、事件究明への積極性が乏しいことに加えて、結局市長で約190万円、助役で約63万円のカットのみということなので、これでは収賄を受けていた市職員OBが手に入れていた額よりも少ないのではと、私1人だけが「責任のとり方」としては不十分であると訴えて反対しました。皆さんはこの減給処分が十分だと思いますか? ちなみに、事件前、市長や助役は、高値落札の実態などを議会で初めて明らかにして、様々な対策を提案してきた私の主張の一部は取り入れましたが、「談合など不正はないと信じている」として、そのほとんどは退けてきています。

また、市が庁内につくった「入札事件再発防止調査委員会」の経費を盛り込んだ補正予算も出されました。が、この委員会を原則公開にすること(プライバシーの問題が生じた時だけ非公開とする)や市民公募枠を設けることや談合追及経験のある弁護士や大学教授などを中心に据えることなどを求めましたが受け入れられず、市退職者の実態調査を過去3年だけに限っていたり、入札結果の調査も3年間だけ、業者のアンケート調査はやるかどうか曖昧であったり、内部告発や市民の情報提供の窓口も実質設けないなど、総額900万円以上かけるわりに中途半端で、構造的な談合体制の究明には不十分であることから、改善を強く求めて反対。残念ながら、これも反対したのは私だけでした。

質疑の中で、市長に事件究明の意志や立川市にあると言われている談合体質の解明などを問いただしましたが、市長は「事件は残念」を繰り返すのみでした。さて、私が応援をさせてもらった筒井信隆衆議院議員のキャッチフレーズは「ガチンコ代議士 政権交代まっしぐら」だったんですけど、それにあやかって「ガチンコ市議 談合事件追及まっしぐら」でこれからもガンバリます。