1ヶ月弱、新潟県上越市に泊り込み、応援してきた筒井信隆さんが小選挙区(新潟6区)で当選しました。投票率は73.45%(前回より6.75ポイント下回る)、結果は以下の通り
 

 当 筒井信隆 89,693票 民主前 社民推薦    
    高鳥修一 64,582票 自民新 公明、保守推薦(2世)
    風間直樹 59,116票 無所属新(自民党公認漏れ)
    阿部正義  7,257票 共産新

    
選挙に入ってから、自民党で出たかった(自民公認漏れだが自民党籍ありの)風間氏になぜか?自民党を批判を繰り返す田中真紀子さんが全面支援したために、都市部での反自民票が奪われるという激しい追い上げを受け、厳しい選挙となりましたが、市民型選挙を貫き、野党共闘にも支えられた筒井さんが逃げ切りました。新潟県では、6つの小選挙区の内、1区で西村智奈美さん(民主)4区で菊田真紀子さん(民主)も勝ち上がり、5区の田中真紀子さんも勝利したことから、さながら政権交代と言っても過言ではない結果となりました。2002年の4月の黒岩たかひろさんの新潟参議院補選における市民型選挙の大勝利以来の流れが着実に草の根をはろうとしています。

私は、選挙期間中、おもに電話かけを担当し、電話かけをはじめてやる方に電話のかけ方などをお教えする仕事をしました。一見地味に見える電話かけの作業は実は有権者との対話をはかり、一票一票積んでいく選挙戦の最前線であり、一番しんどい仕事でもあります。その中で筒井さんを支持してくれる人に公選ハガキ(紹介のハガキ)を頼むことの繰り返しです。時に、年配の方から「俺は自民党を支持してきたけど、最近の小泉首相イラクでの戦争支持や自衛隊の派遣などを見ているとまさにファッショだ。太平洋戦争に従軍して、戦争は二度とやっちゃいけないと思う。今回は筒井さんを応援するから、そのことを伝えといてくれ」と言われたり、一件の電話の中にもドラマがあります。「ばあちゃんだすけー、難しいことはわからんよ」とすぐ電話を切られてしまうこともしばしば…。

さて、『アエラ』の10月27日号の現代の肖像で市民の党代表の斎藤まさしの特集をご覧頂いた方には理解してもらえると思いますが、ボランティアとカンパによる選挙で、またそれに近い形の選挙で、一切の行動を制約されない政治家を日本中に増やせば、政治は必ず変わります。筒井さんの後援会の会長さんから、勝利後に、あんたたちは本当に『七人の侍』みたいだと、黒沢明監督の映画にたとえて言われましたが、そんなにカッコヨクもないし、それは褒め過ぎです(七人のうち何人かは死んでしまうし)。さながら自分では『男はつらいよ』の寅さんじゃないかなと思っています。まさに『センキョはつらいよ』。選挙は「血を流さずに革命ができるんです」。でも死に物狂いでつらい。ボランティアの“センキョ寅さん”の旅はまだ続くと思います。「永田町の外から」市民の政治の流れをつくるために・・・・・。今回もいろいろな出会いがありましたが、出会いもあれば別れもある。後ろ髪ひかれる思いで上越を後にします。