8・15集いと平和行進 伊勢崎賢治さん講演に共感

igaken502008-08-15


 平和遺族会全国連絡会の8.15集いと平和行進に参加しました。福田首相が早くから参拝をしないとしていたこともあり、靖国参拝問題が焦点化もしていない中ででしたが、会場には立ち見がでる状況で、300人弱の参加があったようです。

 『「国際貢献」は憲法9条を活かして――世界で武装解除に携わった「紛争屋」からの提言』と題した伊勢崎賢治さんの講演は、国際NGOスタッフとしてアフリカ各地で活動後、東ティモール、シェラレオネ、 アフガニスタンで紛争処理を指揮し、武装解除を成功させるなど、実際に世界各地で武力紛争後の平和構築活動に携わってきた方の話だけに、とても興味深い内容でした。紛争や戦争を解決に導くためには、当事者の戦争犯罪を問わないという妥協や「テロリストを赦す」ということをが必要であり、虐殺や戦争をやめさせるためには、国際警察力としての「武力行使」や「武力介入」が必要なこともあるという言葉には、若干の違和感を感じながらも、現場を知り尽くしている方だけに説得力があり、しっかりと受け止めて考えていかなければいけないと思いました。

 また、憲法9条を持つ日本は紛争予防の段階でこそ力を発揮すべきで、非武装での積極的な平和維持活動をすべきという主張はまさに同感であると思いました。しかし、紛争予防活動や非武装での積極的な平和維持活動を行うためには、現在の日本の外務省の体制では情報収集能力も予算も圧倒的に不足しているとのことです。国連憲章とは無縁のアメリカの戦争のために使われてしまっている予算をこちらに回せばと思うばかりですが、そのためには、まず「市民の力による政権交代」が必要でしょう。

 詳しいことは下記アドレスの「マガジン9条・伊勢崎賢治の15歳からの国際平和学」を見ていただくとよくわかるのではないかと思いますので、参考にしてください。
http://www.magazine9.jp/isezaki/index.html

 講演と集いの後に例年どおりに平和行進が行われ、ウヨクの妨害、神田署の警備の怠慢という場面もありましたが、けが人もなく無事に8・15の行動を終えました。

 写真は平和行進の先頭、約250名の参加があった。