西東京平和遺族会の講演会『沖縄戦の教科書修正問題から見えたものは何か?!』のお知らせ

私、五十嵐も会友として参加している西東京平和遺族会の総会記念講演会のご案内です。以前に、立川市議会で『沖縄戦「集団自決」への軍関与を否定する教科書検定意見の撤回を求める意見書提出に関する請願』が全会一致(退席者なし)で可決されたことを報告させていただきましたが、記念講演会のテーマはその沖縄戦の教科書「修正」問題です。

どなたでも参加できます。ぜひ多くの方のご参加をおねがいします。

沖縄戦の教科書修正問題から見えたものは何か?!
教育基本法改悪後の教育の行方を考える 

◎日時:2007年12月9日(日) 午後2時半〜4時半  (資料代:500円)

◎場所:武蔵野市西久保コミュニティセンター第2会議室三鷹駅北口徒歩7分)

【詳細地図】

◎講師;林 博史さん関東学院大学経済学部教授)

プロフィール  東大卒業、一橋大学大学院を経て、関東学院大学講師に。99年から現職。政治学、国際関係論、平和研究などをおしえる。著書「近代日本の労働者統合」(青木書店)「裁かれた戦争犯罪―イギリスの対日戦犯裁判」(岩波書店)「沖縄戦と民衆」(大月書店)「BC級戦犯裁判」(岩波新書)等々。

林先生の研究室のホームぺ―ジ http://www32.ocn.ne.jp/~modernh/index.html

(以下は同講演会のチラシの文章です)
私たち西東京平和遺族会アジア・太平洋戦争戦没者遺族として「再び、戦争犠牲者にも、加害者にもならない」と誓い、すべての戦争につながる道に抗して、平和のための活動を行ってきました。私たちは、教育基本法改悪後、教育への国家の介入がますます強まるのではないかと危惧しています。

今回の「教科書検定」で沖縄戦での「集団自決」に軍の関与を記述したことに教科用図書検定調査審議会(略称 審議会)が修正意見を付与した問題でも、大きな怒りを覚えました。しかし、沖縄からの圧倒的な抗議が世論を動かし、検定意見の付与された教科書出版社5社は共に日本軍の強制性を復活させる方針を決めています。また、文科省もこれを受け、11月末までに記述内容を審査し、訂正を認めるかどうかを判断する、というところまで、巻き返しています。なぜ、旧安倍政権下での従軍慰安婦問題への軍の関与の否定に続いて、文科省は今回また沖縄戦での軍による集団強制死をも否定することにこだわったのでしょうか?軍隊はその銃刀を国民にも向けるものだという事実は、今、国際平和を理由に軍隊を認めるための憲法「改正」にとって不都合だからではないでしょうか?さらにまた、文部省が今回ばかりは譲歩をみせているのはどうしてなのでしょうか?戦後レジームからの脱却を掲げ、憲法改悪の地ならしとされた教育基本法改悪を強行した旧安倍内閣が崩壊した後、今後、教育への国家の介入の進攻をとめるにはどうしたらよいのか? わたしたちは、今回の教科書修正問題の攻防から学ぶことがこれからの教育基本法改悪後の戦いに必要ではないかと考えます。

西東京平和遺族会の第21回総会記念講演に林博史さん(関東学院大学経済学部教授)をお招きしました。教科書修正問題のねらいをうかがい、教育基本法改悪後、こどもたちの平和な未来のために、わたしたちはどうすればよいのかを、多くの世代の方々と共に考え、行動していきたいと思います。ぜひ多くの方のご参加をおねがいします。(どなたでも参加できます)